初任者研修などの介護の資格に合格したら、いつ介護職に転職しようか検討中の方も多いかと思います。
ですが、これから介護職をスタートさせるうえで「やはり自分にできるのかな?」と不安な点もありますよね。
現場での声をみていると、想像していた以上に「介護職は人のためにもなる」と
やりがいを感じて働いている人も少なくありませんが、逆に体調を崩し3ヶ月でダウンした、といったケースもあります。
やはり介護職というのは体力面においても事務職とは圧倒的に差があります。
そこで、ここでは体力に自信のない場合、介護職の転職を成功させるうえで
気を付けたい点など、3つのポイントに分けてご紹介します。
ポイント1.自分に合う介護サービスの施設を選ぶこと

あなたもご存知かと思いますが、介護施設にはデイサービスなど利用者昼間の短時間だけ預かるものをはじめターミナルケアまで管理している施設など、さまざまです。
その介護施設がどんなサービスを行っているかによってあなたの働き方も変わってくると考えていいでしょう。
そこで、介護職の転職を決める際には、その施設がどのような種類の介護サービスを行っているかをきちんと確認、把握しておくことが大切です。
主な介護施設は以下のようなものです。それぞれメリット・デメリットがありますのでチェックしておくといいでしょう。
- 寝たきりや認知症などの長期利用者が多い
- 夜勤がある
- 身体介助が中心で、腰痛などになりやすい。
- 身体的負担が多いが、給与が高め
- ターミナルケアがある

- 在宅復帰を目指すためのケアを行っている
- 夜勤がある
- 回復までの経過に立ち会える
- 特養の次に給与が高めである
- 入所者やスタッフの入れ替わりが多い場合も

- 民間企業による運営のため、サービスが多様
- 夜勤がある
- 人材教育や福利厚生などの制度が良い
- 要介護度の比較的低い人が多い
- 利用者のコミュニケーション能力向上を重視する
- 夜勤がない
- 時間が短い分給与が低め
- 送迎必須なため、運転免許が必要なことが多い
- 比較的身体能力が衰えていない介護者が多い
- 1日での入居者の入れ替わりが激しい
- 夜勤があり、デイサービスより給与待遇が良い
- 運転免許が必要となる場合がある
- 共同生活に支障のない程度の要介護者が多い
- アットホームな環境である
- 一人ひとりと向き合えるが、給与面はやや低い
- 掃除や洗濯、調理などの生活支援がメインとなる
- 運転免許が必要とされるケースがほとんど
- かなり時間を管理して全員を回らなければならない
- 「介護職員初任者研修」は必須となる
- 1人で訪問することが多く、利用者との信頼関係を築きやすい
- 一人ですべて行う必要性があるが、終わると直帰できる場合も

ポイント2.転職先の施設の情報をできるだけ集める

おそらくあなたの家の近くにも、介護施設はいくつかあるかと思います。
可能でしたら近所の介護施設の情報を集めて、自分が働きやすい職場を選ぶことが重要です。
方法としては
- インターネットの検索
- 人からの評判(近所に働いている人がいれば、聞いてみる)
などがおすすめです。
これはどの職場も同じですが、転職をする1番の理由は人間関係の問題だったりします。
給与ももちろん大切ですが、それ以上に「長く勤められるか」という点が大事になっています。

介護現場では、面接の際見学をしてもらうケースがほとんどです。
ですから見学の際にはあなたが気になる現場の様子をしっかりとチェックしておきましょう。
印象として施設が明るい雰囲気か、清潔か、スタッフの表情はどうか。
など見ておけば「働きやすい職場かどうか」がわかるはずです。
ポイント3.スクールや介護専門の転職エージェントに相談する
あなたが資格取得をしたスクールや、介護職専門のエージェントであれば「どのような施設がどんな雰囲気」なのかはすべてご承知のはずです。
またあなたの適性もみて「ふさわしい」と思う場所をアドバイスしてくれます。
例えば、あなたがまだ体力に自信がなく「夜勤がない施設」を第一優先にしたいと希望を出せば、そのような施設をいくつかピックアップしてくれます。
条件が合い、いざ仕事がスタートしたなかで条件は変えることができるはずです。
まとめ
介護職は他の業務とは違い、人に役立つ事が直接わかり、また相手からも感謝される数少ない職種の1つです。
しかし体力的、精神的に辛い場合もあり、時には介助側が倒れてしまうといったケースも少なくありません。
そこであなたが介護職に就く前に、まずは現状をよく知ることが大事となってきます。
さらに初任者研修や実務者研修などの資格保有者であれば、最終目的としたい介護福祉士もすぐそこです。
ですからその前に辞めてしまうのはもったいないですね。
事前の情報収集をしっかり行って、長く続けられる施設を焦らず見つけていくことが大事です。
あなたが通ったスクールでも無料の相談会を行っているはずですから、ぜひアドバイスも受けて地道に良い施設を見つけていきましょう。
