介護の職業

グループホームでの仕事内容|要介護者の状況や1日の流れについて

はじめてヘルパーとしての資格を持ったあなたが最初に働く場所として「グループホーム」を選ぶこともあると思います。

今回、お話しするのは「グループホームがどんなところなのか?」と「グループホームの1日の流れ」についてです。

グループホームとは、『認知症対応型共同生活介護』と呼ばれる施設のこと。

認知症により、日常生活になんらかの不安や心配がある要介護者が共同で暮らしています。

自立した生活を長く続けることで、生活機能の維持や認知症・病気の予防などを行うことが目的です。

さっそくその流れについてみていきましょう。

1.グループホームに住んでいる人の条件

グループホームへの入居は誰もが入れるわけではなく、ある条件が定められています。

主な条件は次の3つです。

1つ目の条件…「医師による認知症の診断を受けた人の中で、要支援2以上+65歳以上の人。
※要支援2以上なので要介護の人でも入居の条件に当てはまります。

2つ目の条件…「更衣や排泄、食事などの日常生活ができる人」。
つまり、要介護の人で常に食事や排泄に介助が必要な人だと入居できません。(施設によって様々です)

3つの条件…認知症などによって「共同生活に支障がない人」となります。
認知症も悪化すると、暴力行為や物取られ妄想などで他者に迷惑をかけてしまいます。
そのような人は共同生活に支障が出るので入居できません。

また、グループホームは医療的なケア(点滴や吸引など)には対応していません。

なので、他の疾患によって医療的なケアが必要になった場合は、退所して適切な施設や病院に移動しなければなりません。

はじめての介護職での「グループホーム」ですが、上記のような条件のため、スタートとしては比較的良い状況で始められるのが魅力ともいえるでしょう。

2.グループホームは18人以下(ユニット2つ)がほとんど

グループホームに住んでいる人数は「ユニット」という単位を使って表されます。

ユニットは、人数を5人以上の9人以下と決まっています。

このユニットごとに、食堂や入浴場などの共同設備が配置されているのです。

さらにグループホームの定員は18人以下(ユニット2つ分)のところがほとんど。

その理由ですが、認知症の症状の1つにある記憶障害が関係しています。

もし入居したホームに覚えきれないほどの人がいたら、入居した要介護の方はストレスになってしまいます。

そこで配慮した結果、このような少人数制となっているのです。

3.グループホームでの介護職は見守りや介助がメイン

施設によって違いがありますが基本的には見守りや一部介助になります。

詳細についてみていきましょう。

  • 食事・・・配膳や下膳を行い、食べれない人には介助などを行ってサポートしてあげます。
    すべて行うのではなく、できる所は要介護者にやってもらうのも大切です。
  • 日常生活・・・朝の起床や就寝の手伝いを行い、必要な人には着替えや服薬の管理も行ってあげます。
  • 歯磨き・入浴
    口腔ケアも介助が必要な人には行います。また、入れ歯の管理や洗浄も入居者のレベルに応じて対応します。(洗浄薬を飲み込まないため)
    入浴時にも必要な人には介助を行います。参考HP:誤嚥を防ぐ食事介助
  • 排泄
    トイレに誘導したり見守りを行います。
    時間がかかっても自分の力でしてもらうことが基本になります。
    できない人には介助を行います。
  • レクリエーション
    入居者の活動をサポートします。
    また、季節によっては催し物を行います(花見やクリスマスなど)
  • 夜勤
    就寝中の入居者の安全確認や入眠状況の確認を行います。
    排泄の誘導や介助も行います。

4.グループホーム、実際の1日の流れ

それでは、基本的なグループホームの1日における流れを説明します。
入浴は午後が多いですが施設によっては午前中のところもあるようです。

ここでは1日の基本的な流れを追ってみましょう。

6時起床

まずは起床の時間ですか6時の施設が多いです。着替え、血圧や体温の確認、トイレ誘導を行います。

7時朝食

朝食は7時や8時からになります。
朝食時には、服薬の確認や配膳・下膳を行います。

9時申し送り伝達

9時になると夜勤者からの申し送り(引継ぎ事項)の伝達が行われます。

10時から昼食までの時間は自由に過ごされたり、レクリエーションを楽しんだりします。

12時昼食

昼食は12時になります。
手伝いができる入居者には無理しない程度に手伝ってもらうこともあります。

13時入浴

早い人は13時から入浴に入りますので、入浴前に血圧や体温を測ります。

入浴は15時のおやつまでに終わります。
どうしても入りたくないという入居者の人は次の日に引継ぎなどを行います。

15時自由時間

15時のおやつ〜17時までは自由な時間を過ごします。
この時間に記録や伝達事項を記載することになります。

18時夕食

夕食の準備も手伝ってもらいながら18時から夕食となります。
毎食、服薬の管理や飲み忘れには注意しないといけません。(食前や食後の薬もあるため)

21時就寝

就寝時間は21時になっている施設がほとんどです。
それまでに、着替えや眠前薬(寝る前に飲む薬)、トイレ誘導・介助を行います。

以上が基本的な流れとなります。

時には買い物や外出をすることもありますし、編み物や庭の手入れなど、もともとの生活に近い過ごし方をしてもらいながら、それらのサポートも行います。

 まとめ

今回は「グループホームがどんなところなのか?」と「グループホームの1日の流れ」について説明しました。

グループホームで働くことのメリットは、入居者との距離感が近いため喜びや悲しみの感情が共有できることです。

また、地域との交流で幼稚園や保育園などの近隣施設と合同の行事も行います。

介護職員として、色んな人と関わりたい人や入居者の人としっかり関わりたい人に向いています。

ぜひ、参考にしてみてくださいね。

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