介護のキホン

プリセプター(指導員)に「何もしないで」と言われた時に考えられる事3つ

介護職員初任者研修を終え、いよいよはじめの介護への仕事へのデビュー、そして数か月。
スクーリングで実技は受けたものの、なかには思うように身体がついていかず、気がつくと「足手まとい?」といった雰囲気を感じてしまうケースも少なくありません。

一番よく耳にするのが、新人がうっかりミスをすると必ずプリセプター(指導員)からは「何もしないでいい」と言われてしまうこと。

これってどういう意味なのかと悩んでしまいますよね。

そこでここでは「はじめて介護職」に就く新しいスタッフが悩む「何もしなくていいは足手まといという意味なのか?」、そしてあなたをサポートするプリセプターの役割についてご紹介します。

新人介護スタッフにつく「プリセプター」とは?

どの職種においてもそうですが、はじめての介護職においても新人教育がかなり重要になってきます。

指導方法はさまざまですが、老健などではプリセプター制度(プリセプターシップ)を採用している場合がほとんど。

プリセプターによる指導方法は、ある程度の経験を積んだベテランスタッフが一定期間マンツーマンで指導にあたる教育法で、基本的には1年間行われます。これは施設によって違う場合があります。

プリセプターは、要介護者に対する介助ケアに対するお手本をあなたに示していく役割があります。

とはいえ「一から十まで口を出す。」というケースはまれで、はじめての場合はほとんど口を出さない場合もあります。

その時によく聞くのが「何もしないでいい」という言葉です。

では一体これにはどのような意味があるのでしょうか。

 その1.介護の仕事が忙しいから

住居者の要介護度が高い施設の場合、多くのスタッフは休む暇もないほど忙しい場合が多いです。

例えば暇な時はオムツ交換の時利用者さんの体を支えたり、 忙しいスタッフに代わって入浴の準備をしたり。

とにかく動き回っている事が多いなと、現場に入ったらすぐにあなたも感じるでしょう。

プリセプターも現場を熟知していますから、気が付いた時には介助に夢中になり「何もしないで今はじっとしていて」という意味を込めてあなたにそう言ってしまうケースがあります。

そういった場合にはプリセプターが何をしているかをじっと観察し「今後はこういう介助が必要になるのかな。」と頭にインプットしておきましょう。

 その2.介護の仕事をよく観察しろ、という意味

プリセプターがあなたにいいたいことは「よく観察してほしい。」ということ。

「とくに手を出さなくていい」という時には、「見るのではなく視る。聞くのではなく聴く」というのを伝えたい場合があります。

つまり何もしないでボーっとしているのではなく、そこにいるスタッフが要介護の住居者にどう接しているかを、注意深く見てほしいのです。

介護の仕事は時間との戦いですし「いかに要介護者を把握し、すみやかに介助をする」ことが日々求められます。

ですのでベテランスタッフの無駄のない動きがどうやって行われるかを知っておけばおくほど、一人で介助することになった時には上手くいくのです。

介護で何より大事なのは、事故を防ぐこととにあります。

介助にまったく慣れていないあなたがうかつに手を出すのは、ひょっとしたらとても危険な時もありますから、経験が積まれるまでは「まだ何もしなくていい」となるわけです。

ですので「私って足手まといなのかな…」と悩む必要は全くありません。

よく観察できるチャンスだと思って、しっかりとベテランスタッフのやっていることをチェックしておきましょう。

仕事が終わってからメモに残しておくと満点です(^^♪

 その3. 単なる八つ当たり

現場が忙しい施設にありがちなのが「イライラした雰囲気」です。

これがヒートアップしていくとスタッフ同士でもつい声が大きくなる場合がありますし、とくに新人の場合にはそのターゲットになってしまう場合があります。

こういったケースでの「何もしないでいい」は逆に「指導」ではなく「パワーハラスメント」の場合があります。

「いいわよ(あなたは)何もできないんだからじっとしていて」、という態度が入社したばかりだけではなく、半年後、一年後と続くようであれば注意が必要です。

 「おかしいな」と思ったら別な施設への転職も

はじめて介護職を行うあなたに対してプリセプターが本来行わなければならないのは、先に述べた2のケースだけです。

まれに忙しすぎて1のケースになってしまう場合もありますから、そこなあなたが現場を理解して歩み寄ってあげる必要があります。

一番よくないのが3のケースだった場合。

これは明らかにパワーハラスメントですから、このような指導が続く場合には「この介護施設で本当に長く勤めることができるのか」をもう一度よく考え、あなたの希望が叶う施設への転職を考えたほうがいいかもしれません。

 おわりに

よいプリセプターとの出会いは、あなたの介護職スキルを最短でアップさせてくれます。

なかには指導熱心なあまり「怖い」と感じてしまうプリセプターもいますが一番なのが「お互い信じあえるかどうか」という点や相性もあるかもしれませんね。

これは個人の体験談ですが、私は以前とても厳しいプリセプターの指導のもと、半べそをかいて毎日仕事に行っていましたが、1年後は「どこに行っても大丈夫」と思われるくらい仕事のスキルが成長しました。

ついていくのは大変でしたが、今は感謝しています。

最初の頃は「何もできない」のが当たり前。

しばらくすれば「手を貸して」という依頼がどんどん増え、1年も過ぎれば任せられている仕事が増えてきている状態になっていると思います。

まずは焦らずに介護職のスタートを踏み出し介護の仕事を楽しい!と感じる日が来ることを祈っています。