介護のキホン

床ずれはなぜおこる?!褥瘡(じょくそう)と床ずれの基本を知る

介護職として勤務していると、出てくるワードの中に「体位変換」というものがあります。

その体位変換はどうして行うのかといえば、一般的には床ずれを予防するために行うといわれます。

では床ずれとは何でしょうか?

今回は床ずれとはなにか、またどうしてできるのかを学んでいきましょう。

床ずれは褥瘡(じょくそう)のこと

床ずれとはヘルパーなどの介護職として勤務する上で重要な単語です。

医療用語では、褥瘡(じょくそう)と呼ばれます。

簡単に言うと直接的な原因は長い時間、同じ個所を圧迫し続けてできてしまう状態です。そして皮膚の一部が壊死していることを指します。

軽いものは赤くなる程度ですが、悪化してしまうと医療的処置が必要になるものもあります。

よく見られるのはかかとや仙骨や肩甲骨、腸骨など。

主にできやすい人は、介護度が高い高齢者です。そのような方は体に圧が掛かっていることに気が付かない状態になっています。

なので褥瘡(じょくそう)ができやすくなってしまっているのです。

褥瘡(じょくそう)は長時間の圧迫が原因

褥瘡の直接的な原因はベッドなどに寝ているなど長時間の圧迫が原因です。

しかし、ほかにも床ズレができてしまうには発生条件があります。

間接的な原因

・社会的な原因

・身体的な原因

・皮膚が原因

 

それぞれをもっと詳しく見ていきましょう。

 マンパワーが不足している

まず1つ目の原因が社会的な原因です。介護力(マンパワー)不足と利用者様の情報不足が不足していることです。

私たちの仕事は日々要介護者とのお付き合いが必要ですから、ヘルパーが不足している最近の情勢では、どうしても目が行き届かず褥瘡をつくってしまう原因になっている場合があります。

 老化による身体的な原因

どの要介護者に関してもそうですが、年を取ることで床ずれは起こりやすくなります。

それは

・低栄養の状態

・加齢

・関節拘縮

・日常生活動作の低下

・薬を服用している

など、さまざまな原因が挙げられます。

特に私たちヘルパーの介護職が見ていきたいのは栄養状態や関節拘縮や日常生活動作についてです。

栄養状態が悪くなってしまうどうしても痩せてしまったり、回復する力も落ちてしまいます。

そうすると、発赤ができたとしても治りにくくなってしまいます。

次に関節拘縮です。

関節が拘縮してしまうと、どうしても動かす可動域が狭くなってしまいます。

そのために同じ場所に圧が掛かってしまうのです。ですから常日頃から私たちヘルパーは要介護者を観察していく必要があります。

【日常生活動作(ADL)の低下】

病気や加齢などで体を動かせなくなったり、動かせなくなってしまった状態です。

ちなみに筆者の勤務していた病院では、認知症などの病気が進行してきた時によくADLが低下していました。

その場合はどうしても体の同じ場所に圧が掛かってしまって、床ずれができてしまいがちです。

なので自分で体の向きを変えてもらう、体位変換を行う、マットレスの変更などを行っていました。

 皮膚環境が低下することで床ずれに

最後に皮膚が原因で床ずれがおこるケースです。

これは

・摩擦、ズレ

・乾燥

・オムツ

・発汗

以上の4つなどが要因としてあります。

摩擦やズレなどで刺激を与えてしまうと、皮膚が弱くなってしまいがちです。

特に初心者のヘルパーが困るのがオムツ交換の時や体位変換の時です。

利用者様の体を上にあげるときや、着衣交換などの時に注意が必要になります。

またシーツや衣服にもシワがあると血流が遮断されてしまい、床ずれができやすくなってしまうため注意が必要です。

常にピンと張った状態にしましょう。

また乾燥も要注意です。なぜなら乾燥によっても皮膚が弱くなってしまうからです。

高齢の場合には特に注意が必要で、加齢による皮膚の乾燥がおこります。

加えてトイレに行くのが億劫だったり失禁してしまう羞恥心やのどの渇きが感じにくいという観点から、水分をとらなくて皮膚が乾燥してしまうことが多くみられます。

その場合は水分を摂取する時間を作る、積極的に乾燥対策のクリームを塗るなどして対策していく必要があります。

 オムツ交換には最大のケアを

最後にオムツによるスキントラブルです。

尿失禁や便失禁によって清潔が保持できないので注意が必要です。

尿や便で皮膚が汚染されていたり、ふやけていたりしてもいけません。

皮膚が弱い状態になってしまっているので、注意が必要です。

特に便の性状が柔らかいと注意です。床ずれができやすい原因になります。オムツ交換を頻回に行うようにしましょう。

オムツ交換同様に発汗にも注意が必要です。

高熱が出ていたり、何らかの疾患がある場合も体が湿潤してしまいます。

体を拭いてあげるなどして清潔保持に努めましょう。

 おわりに

床ずれの間接的な原因をいくつか挙げていきました。

床ずれを予防するには、上記で述べた観察などが必要になります。

しかし直接的な原因を防ぐためには体位変換が必要です。

体位変換とは、簡単にいうと私たち介護職が利用者様が床ずれにならないためにする寝返りです。

体位変換の方法については別記事でご紹介していきたいと思います。

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あゆむ
あゆむ
「いつもニコニコ」をモットーに、介護士としてターミナル・療養型の病棟勤務。現在は透析病棟で働く。毎日、仕事を楽しんでいます。その傍らで実際に介護士として働いて、気がついた魅力や苦悩をPCで発信。ジョギング、水泳、御朱印集めが趣味。