介護職員初任者研修の学習では何度か課題レポートの提出が求められますが「どうやって書けば良いのか分からない…」と苦戦する方は少なくありません。
そこで今回は、介護職員初任者研修の課題レポートの内容や書き方のポイントについて紹介していきます。
介護職員初任者研修を受講している方や、これから受講しようと考えている方は、是非参考にしてみてください。
介護職員初任者研修の課題レポートとは?

介護職員初任者研修の課題レポートとは、文字通り、介護職員初任者研修の課題として提出を求められるレポートのこと。
提出回数や内容はスクールにより異なりますが、基本的には3回程度、設問に対して200〜500文字程度で回答するというケースが多いでしょう。
提出したレポートは担当講師が添削し、問題がなければクリア。一定の基準を満たしていない場合は不合格となり、再提出が必要です。
初任者研修のレポートの目的はその課題内容をしっかり理解しているかを確認することであり、得た知識の活用や自分自身の考えや意見をまとめた上で、それを伝えるスキルを身につけることもできるので、学習過程においてとても重要です。
現場でも役立つこと間違いなしなので、しっかりと取り組みたいですね。
介護職員初任者研修の課題レポートの種類は2つある
介護職員初任者研修で提出を求められる課題レポートは、主に2種類あります。
それぞれみていきましょう。
- テキストから書き写してもOKなタイプ・・・設問に対する明確な答えを記入する形式のレポート。テキストから正確に転記すればO Kなので、難易度は高くありません。
- 自分の言葉で伝える記述式のタイプ・・・キーワードや介護用語を理解して、自分の言葉で伝えられるかを問われます。多くの受講者が苦戦するのは、おそらくタイプのレポートでしょう。
※○×式や選択式で回答する形式のスクールもありますが、レポートになれることで、介護記録などの作業もスムースに行えますから、ぜひ習得しておくといいでしょう。

介護職員初任者研修の課題レポートのテーマ例
介護職員初任者研修の課題レポートのテーマ例は、いくつかありますが、基本的には以下の通りです。
- チームケアにおける介護職員の心得
- ○○、○○、○○、〇〇のキーワードを全て用いて介護を提供する留意点についてまとめる
- ノーマライゼーション実現のためにすること
- 介護過程の意義や目的を説明
- 介護サービス提供の支店について、ノーマライゼーションの考え方
これらに回答するためには、テーマに盛り込まれている介護用語やキーワードの理解、今まで学習したことの復習が必須でしょう。
その上で、介護サービスとは何なのか、本質はどこにあるのか、また自分の介護に対する考えなどを“自分の言葉で”まとめた文章作成が必要です。
介護職員初任者研修における課題レポートの書き方ポイント

介護職員初任者研修の課題レポートには、テキストから転記するタイプと記述式のタイプがあります。
どちらのレポートを作成する場合でも、テキストを全て読み、理解しておくことが大切です。
テキストから転記するタイプのレポートであれば、これだけで十分クリアできるでしょう。
おそらく、あなたが悩む問題は記述式のレポートです。
指定されたキーワードや介護用語に基づき、そのテーマに対する心得や注意点、自分の意見などを盛り込んだ作文として仕上げなければなりません。
なお、記述式のレポートを作成する際は、以下の手順で進めるのがおすすめです。
- テキストのどの部分の学習なのかを見極める
- 出されたキーワードや介護用語について理解を深める
- 実際の介護現場を想像して意見をまとめる
記述式のレポートでも基本的にはテキストを読めば書ける内容になっているはずなので、要はそれを自分の言葉でまとめればOK。
初任者研修のレポート例

例えば「介護を提供する際に留意する点」について「尊厳の保持」・「QOL」・「機能回復訓練」・「自立支援」のうち3つを使って、500文字程度にまとめなさい。
という例文があったとします。
まずあなたがすることですが、これらのキーワードの理解です。
今回の例題の場合を取り上げればこのようになりますね。
- 尊厳の保持…生きていく上で護られなければならないプライバシーを保護することで、その介護者の能力に応じ自立した日常生活を営むことができるように、必要な保健医療サービス及び福祉サービスに係る給付をおこなうこと。
- QOL・・・QOL(クォリティーオブライフ)とはクオリティ、オブ、ライフの略で、日本語では生活の質、人生の質と言われます。簡単に言うと、その人の生活の質が高いか低いかを図るための指標です。
- 機能回復訓練…要介護者が損なわれた身体機能の回復や維持を目指し行う訓練。別名称は機能訓練、リハビリテーション。
- 自立支援…要介護者のステージに合わせた能力を最大限に活かし、不必要な助けを差し伸べない状態へと持っていくように支援する、ということ。
内容を理解したら、次はレポートの流れを考えましょう。
質問である「介護を提供する際に留意する点で大切なのは?」と考えると自然に順番が決まってきます。
今回は①が最も大事となると想定し、最初に①尊厳の保持です。とします。
そして①をするために次に大事なことは?と考えていきます。
すると「①の尊厳の保持をするためには③機能回復や④自立支援は欠かせないな。でもそのゴールには②QOLにつながってくるものがあるのだろう」
という流れを作っていくことで、レポートの骨子が完成していきます。

どうしてもレポート作成が難しい場合は?

上述した通り、レポート課題の解答は全てテキスト内に記述があるものですが、介護が全くの未経験だったり、勉強に慣れていなかったりする場合はそれを読み取ることすら難しいケースもあるでしょう。
そんなときは、スクールの先生に相談してみましょう。
これは体験談ですが、介護業界で長く働いている友人も介護職員初任者研修のレポートには苦戦しました。
そこで、通っていたスクールの先生に何度も質問したそうです。
またこれは最終手段ですが、どうしても解答が分からないのであれば、上手くまとめられなくてもとりあえず記述し、提出してしまいましょう。
レポートは「期限を守ること」と「提出すること」も大切であり、それで再提出になった場合でも、講師の添削により綺麗な書き方のヒントが見えてくるかもしれませんよ。
初任者研修のレポートは「ルーチン化」目指し焦らないこと
介護職員初任者研修の課題レポートは、学習したことを理解できていれば難しいものではありません。
「介護職員初任者研修」は初心者に向けた講座なので、そこまで難しく考えなくてもテキストを読むだけで解答が見えてくるような問題になっているものです。
たとえ書くことに慣れていなくても、自転車をこげるようになる感じで、徐々にレベルアップしていくでしょう。
分からないことがあった場合でも、テキストを何度も読み返したり、インターネットでしっかりと調べたりすれば、答えは見えてくるはず。
ですので、ルーチンを大切にしながら気軽に取り組んで合格を目指してみてくださいね。

