厚生労働省の調査によりますと、シングルマザー等ひとり親家庭の相対的貧困率は全体の54.6%で年々増加傾向にあります。
ひとり親世帯の問題はいろいろありますが、働くお母さんの場合、資格が無いと収入が安定せず貧困に陥る確率が高くなるという点です。
理由としてシングルマザーの場合一人で子育てと仕事をしなければならず、就業も希望通りのものにつけないケースが多いためです。
周りに親戚や友人がいる場合、いくらかのサポートを受けることは可能でしょう。
ですがほとんどの場合だれにも頼れず、頑張っているお母さんが多いのも事実です。
そしてこのような状況のお母さんにあまり浸透していないのが、国が行う自立支援給付金事業です。
これらの事業は、働くお母さんやシングルのお父さんがが経済的困難から立ち上がるための自立支援を目的としています。
今回はこの支援事業のなかから、介護職員初任者研修にも使える自立支援教育訓練給付金についてピックアップしてみたいと思います。
働くお母さんが資格取得を目指すための支援
先ほど申し上げたように、今回ご紹介する自立支援教育訓練給付金はシングルマザーやシングルファザーなど資格取得に向けた主体的な能力開発を支援するものです。
対象となる教育訓練を受講し、修了した場合その経費の60パーセントが支給される仕組みになっています。
自立支援教育訓練給付金事業の対象となる講座は、ハローワークなどで開催する雇用保険制度の教育訓練をはじめ、都道府県などが地域の実情に応じて対象としているものもあります。
実はあまり知られていませんが、もしあなたが働いている状態であったとしても、ハローワークで申請が通ればこのような制度を受けて資格の勉強ができます。
ちなみに初任者研修では、以下のような全国展開しているスクールでの活用が可能です。
- ニチイ
- 三幸福祉カレッジ
20歳未満の児童を扶養している人が対象
自立支援教育訓練給付金の対象者ですが、母子家庭の母または父子家庭のうち20歳未満の児童を扶養し、以下の要件をすべて満たす人となっています。
もしあなたが介護職員を目指していてて研修を受けたいとお考えの場合、自立支援教育訓練給付金の対象になっているかに関してはお住いの自治体に確認するのが最短で分かりやすいです。
ちなみに、介護や医療系でこの制度の対象になっているものは以下のような研修があります。
- 同行援護従事者研修
- 介護職員初任者研修
- 介護支援専門員実務研修等
- 特定行為研修、喀痰吸引等研修
- 福祉用具専門相談員、登録販売者試験
- 看護師、准看護師、助産師、保健師
- 介護福祉士(実務者養成研修含む)
- 美容師、理容師、保育士、栄養士
- 歯科衛生士、歯科技工士、社会福祉士
- 柔道整復師、精神保健福祉士
- はり師、あん摩マッサージ指圧師
- 臨床工学技士、言語聴覚士
- 理学療法士、作業療法士、視能訓練士
当サイトでご紹介している介護職員初任者研修や実務者研修も対象となっていますから、ぜひ活用してみてほしいですね。
給付金はどうやってエントリーするのか

自立支援教育訓練給付金の申請方法ですが、あなたがエントリーしたいスクールごとに手続き方法が若干異なる場合があります。
ですので申請の場合には各スクールに問い合わせてみてください。
ちなみに三幸福祉カレッジの場合、以下のような割引となっています。
ハローワークでのエントリー方法(三幸福祉カレッジの場合)
- まず自治体のハローワークで自分が自立支援教育訓練給付金の対象であるかを確認してもらう。
- 対象と判断されたら、最寄りのスクールへ連絡。
- 希望の受講開始日について確認をとる。
- キャリアコンサルティングとの面談。
- スタート日に合わせて教材を届けてもらう。
申請したのに給付を受けられないのはどんな時か
どんな場合でもそうですが「途中でやめてしまう」といった場合は、せっかく申請が通っても受給対象とはなりません。
また目指した講座を修了(合格)することも、給付を受ける条件となります。
あなたのスケジュールによっては、今がどのようなタイミングなのかを見極め、きちんと通学できそうな状況になった時から資格取得をスタートさせてみるのがおすすめです。
まとめ
自立支援教育訓練給付金の紹介をさせていただきました。
実は失業中の方だけではなく仕事をしている間でもこの給付制度を活用できことは実はあまり知られていません。
雇用保険に加入して1年経っている人ならだれでも活用できるものです。
これだけお得な制度があるので、使わない手はありませんね。
最安で初任者研修や実務者研修を受けるテクニックとして、ぜひ活用してみてください。
https://goodqualificationcare.com/8338-2/