いまからヘルパーの資格取得をし、いざ介護職に就こうとしているあなた。
でもその前に給与面や有給、残業などに関してはしっかりと調べていますか?
厚生労働省などでは、最近の介護職における動向調査などを常に更新し現在の介護現場がどのような状態かを発表しています。
この調査結果はとても細かいので、忙しいあなたにとってみるのは少し時間がかかるかもしれません。
そこで、ここでは令和における介護職の給与面や働き方に関する調査結果について、いくつかピックアップしたものをまとめました。
ぜひ今後の働き方の目安にしていただければと思います。
平均給与は20万円越え、ボーナスも増加傾向に

公益財団法人 介護労働安定センターの調査によりますと、令和元年における正規職員、月給の者の所定内賃金以下の通りです。
公益財団法人 介護労働安定センターの調査
とくに正規職員への賞与支給割合は平成28年より年々増加している状況となっています。
コロナ禍において、ボーナスが着実に増えていることは非常に大きいです。
そして介護職につくあなたも、賞与をふくめたライフワークが期待できそうですね。
ボーナスを支給する介護施設も増加傾向に

またボーナスの仕組みがある、と答えた施設は全体の半数以上。
内訳としては以下の通りです。
公益財団法人 介護労働安定センターの調査
全体的には訪問介護員以外では ボーナスの支給が6 割を超えています。
もちろん、目指すならボーナス支給がでる施設がいいですよね。
給与面以外でのボーナスが出ない企業も多くなっているなか、介護職の場合、このようなメリットもあります。
1週間の労働の平均は約8時間で残業はあまりない
これからヘルパーを行うにあたり、気になるのは給与以外に働く時間もありますね。
調査によりますと、1週間の労働時間は「40 時間以上」が もっとも多い結果となりました。
これは週5日勤務とすると、約8時間です。
また正社員は「週5日勤務が全体の8割台」を占めているという結果も出ています。
ヘルパーとしての役割によっても少し時間の変化がありますが、詳しくは以下のような状況です。
公益財団法人 介護労働安定センターの調査
サービス提供責任者の平均労働時間が平均に近い形となっていますね。
気になる残業に関してですが、こちらも5割近くの施設で「残業なし」という調査が出ました。
「たくさん働きたい」「しっかり稼ぎたい」とお考えであれば、残業が多少ある施設へ。
育児などを考慮すると「残業なし」という施設を検討するのもいいですね。
どちらの施設も半数ありますから、残業あるなしに関しては「どちらも選択できる」と考えられます。
ぜひ心に置いておきましょう。
勤務時間にも「ほぼ満足」という結果も
ヘルパーといえば「夜勤労働」など少しきつい印象があります。
ですが、調査によりますと、希望の1週間における労働時間では「今のままがいい」と答えたのが全体の8割弱という調査結果となっています。

公益財団法人 介護労働安定センターの調査
少し意外な気もしますが、やはり「しっかり働きたい」という意識の人が多いのかもしれません。
夜勤は確かにハードではありますが、夜勤手当がつきますのでその点を見越して希望する人も統計には見られる傾向がありますね。
とはいえ、あなた自身の生活においてどのような働き方がベストかはぜひ考えてみるといいでしょう。
年間の有給は5日~12日の消化が半数を占める
さて、気になるといえば有給がどれくら消化できるのかも気になりますね。
調査によりますと、付与される有給休暇は多いところで「10~12日」約23パーセントで、続いて「20日」が22.5パーセント。
平均では14日間の有給の付与が基本としてあることがわかりました。
さて、気になる消化に関しての日数ですが、以下のような結果が出ています。

公益財団法人 介護労働安定センターの調査
5日~9日の消化が1番多い結果です。
ただし、10日以上も半数を占めており、法改正により有給消化は義務化されています。
ですので施設側も、あなたにしっかりと有給消化を促す事は義務となっていますから、あまり心配しなくてもよいでしょう。

まとめ
コロナ禍において、次々と縮小を迫られる企業が多いなかで
今日取り上げたようなリサーチ報告をみてみると、介護職は安定した月収が見込まれることが統計上に出ています。
とくにボーナス面においても堅調の状況が見込まれることは働くお母さんにとっても心強いですね。
ぜひ、気になる施設があれば一度問い合わせてみてほしいですが、上記でご紹介したような
「給与面」「時間」「賞与」などはしっかりとチェックしたいところです。
ぜひあなたにぴったりの仕事が見つけて長期安定した生活を実践していきましょう!
