職場でのメイクは女性として・社会人として必要最低限のマナーではありますが、ヘルパーの場合はどうすれば良いんだろう…とお悩みの方も多いでしょう。
そこで今回は、そもそもヘルパーはメイクするべきなのか?といった点を解説した上で、メイクのポイントや注意点などについて紹介していきます。
現役ヘルパーさんも、これからヘルパーを目指す方も、是非参考にしてみてください。
そもそもヘルパーは化粧をするべきか?
介護職としての化粧ですが、先に結論から言うとヘルパーがメイクするべきか、しないべきかに正解はありません。
ただし、実際の現場ではノーメイクのヘルパーさんも多く、その主な理由には以下のようなものがあります。
- 汗で落ちてしまうから
- 利用者に派手な印象を与えてしまうから
- メイク直しをする時間がないから
- マスクで顔が隠れていることが多いから
- 会社がメイクに厳しいから・・・など
介護の仕事は体力仕事が多い上、衛生面に配慮しなければならず、さらにお相手は高齢者なので、メイクが業務の妨げになるという考えですね。
とはいえ
「すっぴんで仕事へ行くのはちょっと…」
「ノーメイクだと顔色が悪く見える…」
という方もいますし、メイクをしない=身だしなみを整えていないことになり、利用者に失礼だという考え方もあります。
介護の仕事中にメイクすべきかについては賛否両論なので、メイクによる利用者への印象や業務への影響、勤めている会社の社風などで判断すると良いでしょう。
ヘルパーのメイクはナチュラルがベスト
ヘルパーさんがメイクする場合、大前提として会社の規則に従わなければなりませんが、基本的にはナチュラルメイクがおすすめです。
高齢者からの印象を考慮して清潔感のあるナチュラルメイクに仕上げましょう!
以下で具体的なメイク方法や化粧品の選び方、注意点などを紹介していきます。
介護職のメイク方法1.ベースはすっぴん風で

ベースメイクを厚塗りすると他のメイクが薄くても派手な印象を与えてしまう上、化粧崩れも起こしやすくなるので要注意。
具体的には、以下いずれかがおすすめです。
ポイントは、フェイスパウダーを使うことです。
これによりメイク崩れを防止してくれるので、汗をかいても安心です。
最近ではベースにUVケアが入ったものが、ファンデーションの下地として人気があり、持ちも良い感じです。
介護職でのメイク方法2.眉・アイメイクはパウダーを使用

顔の印象を左右する眉は、リキッドまたはペンシルに加えパウダーも使用し、優しく明るい印象を意識しましょう。
落ちてしまうのが心配な方は、仕上げに眉マスカラを使うと良いですよ。
次にアイメイクですが、ブラウンやベージュ、グレーなどといったナチュラルカラーのアイシャドウを薄めに塗布しましょう。
ラメ感や艶感がきついようなアイシャドウは避け、アイラインな引かない方が無難ですね。
なお、マスカラは派手な印象を与える上、落ちてしまったときに目に入ってしまったり、パンダ目になってしまったりするので、あまりおすすめしません。
ビューラーのみを使用するか、ブラウンタイプのマスカラを薄付すると良いでしょう。
※つけまつげは、万が一外れてしまった時に誤飲事故に繋がるので絶対にNGです。
介護職でのメイク方法3.リップやチークは基本的に使わない
ヘルパーさんはマスクを着用することが多いので、リップやチークは基本的に必要ありません。
派手な印象にもなりがちなのでノータッチで良いと思いますが、顔色が気になる方はほんのり色付く程度に入れると良いでしょう。
化粧品はウォータープルーフタイプがおすすめ

介護の仕事をするうえで最も気になるのが、化粧崩れですね。
メイクが崩れると見た目が悪くなるばかりでなく、利用者さんの衣服や食事に付着してしまったり、浴槽に入ってしまったりする可能性があり、不衛生です。
なので、ヘルパーさんの化粧品は汗や水に強い「ウォータープルーフ」タイプを使うのがおすすめです。
そもそもウォータープルーフタイプは汗をかきやすい季節や湿度の高い環境での使用を想定して作られています。
さらに最近はコロナ情勢でマスクをしている機会が多く、汗でメイクが崩れる心配もありますよね。
ですので、大量に汗をかいたり入浴介助をしたりする場合には、余計な心配がいりません。
なお、匂いのきつい化粧品は利用者さんを不快にさせてしまうので、化粧品を選ぶ際はその辺りも考慮しておきましょう。
介護職のメイクは周囲とのバランスにも気をつけよう

ヘルパーさんのメイクにはもう一つポイントがあり、それは「周囲とのバランス」です。
冒頭で紹介した通り、ヘルパーさんのメイクに関する意見は賛否両論なので、働く環境に合わせたTPOが必要です。
要介護者の方に対する印象を考えたナチュラルメイクが基本ですが、まずは周囲がどのようなメイクをしているのかをチェックして、職場の雰囲気にマッチするメイクを心がけましょう。
仮に同僚がノーメイクで出勤しているヘルパーばかりなのであれば、自分もノーメイクまたはできる限り薄いメイクで出勤するのが正解となります。
逆に、他のスタッフがしっかりメイクをしている中、自分だけノーメイクだというのも違和感を感じますよね。
これはヘルパーに限らず、ビジネスメイクは周囲との雰囲気やTPOに合わせることが大切です。
ナチュラルメイクで仕事中もお洒落を楽しもう
ヘルパーさんは職種柄ノーメイクの方も多いですが、身だしなみ程度のナチュラルメイクであれば全く問題ありません。
メイクについて不安があるのであれば、上司や同僚に相談してみると良いでしょう。
周囲とのバランスも考慮して、利用者に良い印象を与えるようなメイクを心がけてくださいね。


