介護職に就くとオフィスワークとは違う「禁止事項」が多いことに気がつくと思います。
なかでもよく聞くのが「ピアスはOKか」という点について。
業種によっては何でもなかったアクセサリー類が、医療や介護現場ではNGとなるケースがあります。
そこで、ここでは「介護職におけるピアスははたしてアリなのか?」について解説してみたいと思います。
基本的にピアスをして仕事をするのはNG
まず結論から先にお伝えしておくと「介護職においてのピアスは基本的にNG」となっています。
さらに言えば「ネイル」「指輪」「ネックレス」など、すべての装飾品は基本NGです。
また携帯電話やスマートフォンなども持ち出しを禁止しているところがほとんどです。
では、いったいどうしてピアスやアクセサリーがNGなのか。主には以下のような理由が考えられます。
- 要介護者様をケガさせないため
- バックピンが外れるなどしてなくす可能性
- あなた自身がケガをしないため
ここでは主にピアスを中心に詳しくみていきましょう。
ピアスがNGな理由1.要介護者をケガさせない為
はじめての介護職で一番気をつけたいのは、当たり前ですが要介護者様をサポートする際ケガをさせないことです。
ご存じの通り、ピアスは細かい細工で仕組み的には画びょうのようなアクセサリーですよね。
ある施設の体験談では、入浴介助中にピアスをつけたスタッフの耳からピアスが風呂に落ちてしまった事がありました。
幸いケガはありませんでしたが、それ以降その施設ではピアスが禁止となったそうです。
ピアスがNGな理由2.バックピンが外れ無くす可能性
はじめて介護職をスタートさせると、憶えることが多く自分の身だしなみを気にする余裕がない状態になります。
とにかくやる事が次から次へと発生しますので、そのようななかでピアスに注意を向ける時間はほぼ、無いでしょう。
気がつくとバックピンが外れ落としてしまったとしても、仕事中は分からないが可能性がありますから、集中して仕事をするうえでもアクセサリー類やピアスを禁止している施設は多いです。
ピアスがNGな理由3.あなた自身がケガをしない為
要介護者様をベッドに寝せたり、食事をさせたり、入浴させたり…。
あらゆるシーンで人と接触する機会が多いのが介護の仕事です。
もしあなたがピアスをしていた場合、ひょっとすると要介護者様の服にひっかかったりする場合もありますし、そのような事例も過去にいくつか発生しています。
最悪、あなた自身がケガをしてしまう可能性も否定できないため、あらかじめピアスをしないよう推奨する施設は多いです。
訪問介護などはピアスOKの場合も

老健などの施設では、上記に述べた通りアクセサリー類は禁止の施設がほとんどです。
ただし訪問介護などは少しルールがゆるい場合があります。
またしばりが多いと新しいスタッフが来ないことを心配して「ピアスOK」とうたっている施設も少ないですが、あります。この場合は派手なピアスはNGで透明なピアスをOKとしている所がほとんどです。
もしあなたがどうしても「アクセサリーをつけたい」という気持ちが捨てきれず、かつ仕事もしっかりとこなせる自信があるようでしたら「ピアスOKの求人」を探してみてもいいでしょう。
おわり
介護の仕事は基本的にヒヤリハットを防ぐため「ピアス禁止」としている施設がほとんどです。
、また、そのような施設は「要介護者やスタッフの危険回避を徹底している」良い施設である事が多いです。
ですが、ここで言えるのは必ずしも「ピアスOK」だからといってだらしない施設というわけではありません。
施設はスタッフが生き生きと働き、要介護者様をしっかりサポートできているかという点が大事です。ですので、ピアスがOKでもしっかりと働ける施設に出会えればそれに越したことはありませんね。
ただし、あなたが介護職をスタートさせるうえで「ピアスがなぜNGか」をしっかり理解しておき、マナーを心がけておくことは大事です。
アクセサリー類がなぜNGなのかもしっかりと心にとめて、介護職をスタートさせましょう。
