介護職員初任者研修を受けるうえで、やはり気になるのが受講料です。
民間のスクールでは格安なものもありますが、ハローワークの場合、厚生労働省認定の職業訓練施設での受講を受ける対象者は、無料で初任者研修を受けることができます。
ここではその制度についてご紹介します。
求職者支援制度を使えば介護職員初任者研修が無料

さて、この職業訓練校における求職者支援制度とはいったい何でしょう。
これは、雇用保険を受給できない求職者の方を対象に、ハローワークが認めた対象者の方に、無料で求職者支援訓練を受講する制度です。
さらに職業訓練を受講中に一定の要件を満たしていれば、給付金を受給できます。もしあなたが失業中で介護求人を目指すなら、ぜひこの制度を使ってみたいですよね。
ハローワークにおける求職者支援制度ですが、受講できる資格者は以下の通りです。
・ハローワークに求職の申し込みをしている人
・雇用保険被保険者や雇用保険受給資格者でないこと
・介護で仕事をしたい希望と、その能力がある
・介護における就職のため職業訓練の支援必要があるとハローワークが認めた場合
・過去1年以内に受講していない人(過去に職業訓練を受けたことがあり、訓練終了から1年以上経過してない人は受講資格がありません。)
シングルママの場合や育児中の人はOK?

たとえ育児やシングルマザーの場合でも、ハローワークでの介護職員初任者研修を受講することはもちろん可能です。
コースによって、託児サービスがある場合もあり、短時間(一日4時間)の訓練コースもありますから安心して受けられる可能性も高くなります。
ただしスクールによって時間の違いはあり、受講する期間が4か月~半年かかってしまう可能性があります。
詳しい情報は最寄りのハローワークに直接確認してみるとよいでしょう。
職業訓練校で「無料」以外の費用とは

職業訓練校における初任者研修ですが受講は実際に無料となります。ただし、テキスト代等の実費は各自の負担となりますので、その点は気を付けておきましょう。
また受講中は「職業訓練受講給付金」がもらえるので安心です。
受講手当は月額 10 万円(日額500円程度)。通所手当として、交通費の支給(上限あり)、また必要な場合には寄宿手当として月額 10,700 円が支給されます。(該当者のみ) 詳しくはハローワーク確認してくみてください。
ハローワークの介護職員初任者研修のデメリット

無料で受講できるスクールですが、それだからこそある程度の「不便さ」もあります。
民間のようなスピーディーな対応が難しいのもその一つですが、主なデメリットは以下の点です。
○倍率の高さと時間
初任者研修は人気の資格だけに「応募したい」という人が徐々に増えています。そのため面接や筆記試験があり、選考までに時間がかかります。選考とされる内容は以下の3つです。
・一般常識問題
・学力問題
・作文
どれも一般常識で、中学校卒業レベルの問題ですが、作文に関しては熱意などが重要視されるので注意が必要です。
また一度で受かるかは、その時の応募者人数によっても変わりますので、もし落ちた場合には「またやり直し」という事になります。
○受講期間の長さ
ニチイや三幸福祉カレッジなどのスクールでは、最短1か月から1.5か月での修得が可能ですが、ハローワークの場合には、最短でも3ヶ月以上の受講の期間が必要となります。
さらに平日、月~金の朝から夕方までしっかりとスクーリングがありますから、時間の確保が難しい場合には注意が必要です。
民間で行われる、土日や仕事帰りの平日など、さまざまな時間帯のカリキュラムで構成されたスクーリングはやはり魅力がありますね。
ハローワークの授業構成と比較して、どちらがベストなのか、ぜひ考えてみるといいでしょう。
まとめ
求職者支援制度は様々な支援があり、求職者にとって魅力のある制度といえます。
ですが育児があると、子供の発熱などもあって、時々スクーリングをお休みせざるを得ない場合もありますね。
そんな時はやはり、民間のような代替え授業が聞く学校などのほうが楽かもしれません。
民間のスクールについても、以下の記事でご紹介していますのでぜひご参考ください。

自分のニーズにあわせ、ぜひハローワークや他の民間企業のスクールも含め、自分にあったカリキュラムを選択してみてくださいね。

